中小企業診断士 菱山英弥のやる気が出るブログ

中小企業診断士である菱山英弥が、これから中小企業診断士を目指す人・経営者・ビジネスマンに役立つ情報・実体験をやる気と元気出るよう楽しく提供していきます!

養成講座特別講義2日目 若手社員の意識と定着率向上

明日の6月4日で天安門事件から31年

こんにちは。菱山です。

米中対立の渦中にある香港ですが、1989年に中国の民主化要求運動が武力弾圧された天安門事件の発生から、4日で31年を迎えます。例年、一国二制度のもと、犠牲者の追悼集会の開催が認められてきましたが、今年初めて禁止されました。中国の言い分は「新型コロナウイルスの感染防止のため9人以上の集会が禁止されている」となりますが、香港国家安全法のこともあります。デモが行われることや、その対応を巡って米中が火花を散らすことも十分考えられます。アメリカでもデモへの対応として軍が移動するなど、情勢は複雑怪奇です。これからの世界がどうなっていくのか、香港はその先行きを暗示していくように思います。

若手社員の意識と定着率向上

今日は若手社員の意識と定着率向上の講義でした。まず前半はアンケートの結果から若者の意識の変化を学び、後半は若手社員を定着されるための取り組みについて学びました。参考にしていたアンケートは新入社員「働くことの意識」(https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/R12attached.pdf)です。生産性本部のHPで公開されていますので、興味がある方はぜひご覧ください。
若者の意識の変化で特に面白いと思ったのは「若いうちに進んで苦労すべきか?」という質問への回答でした。「若いころの苦労は買ってでもしろ」という言葉は、一度は聞いたこともあるのではないでしょうか。私は何となく将来のためなら「苦労するのも仕方がないかな」と考えていましたが、アンケート結果によると、平成24年から「苦労すべき」という回答は右肩下がりに、「苦労すべきではない」という回答は右肩上がりになっていました。54.3ポイントあった差が5.9%まで縮んでいます。世代によって考え方の差がいかに大きいか、改めて気が付かされました。
後半の定着率では、コミュニケーション向上戦略や辞めさせないための職場づくりについて学びました。新人だけでなく、育成担当者の疲弊に対する支援も必要という視点は抜けがちなので大切だと感じました。また、私の好きな山本五十六の格言が紹介されていたのが嬉しかったです。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ」 という格言です。ちなみに、この言葉は有名ですが、その続きがあることは知っていますか? 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」こう続いていきます。人を育てる極意だと思いますので、定着率に悩んでいる企業の方にはぜひ知ってもらいたい言葉ですね。困っているクライアントがいたら、どんどん伝えていこうと思います。

明日の講義は提案力向上です。これから独立して仕事をしていく身としては、提案力は重要なスキルになります。どんな講義かとても楽しみにしています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。