中小企業診断士 菱山英弥のやる気が出るブログ

中小企業診断士である菱山英弥が、これから中小企業診断士を目指す人・経営者・ビジネスマンに役立つ情報・実体験をやる気と元気出るよう楽しく提供していきます!

仕事を契約するときの注意点

こんばんは、菱山英弥です。

今日は、家が近くにある診断士の方と一緒に、夕食を食べてきました。
おすすめのインド料理屋さんを紹介いただき、香辛料の利いたお肉やカレーをいただきながら、楽しく情報交換してきました。
こういった人の縁というのは、本当に有難く、大事にしていきたいと思います。

さて。
今日は、仕事を契約するときの注意点について書きたいと思います。
本日、仕事をしているものづくり補助金の元請けから
5回目のブラッシュアップを求められ、お断りを入れました。

この仕事、着手金も成功報酬も安い仕事なのですが、
それでも受けた以上はしっかりやろうと考え、
4回目までは要望に応えて対応してきました。

そもそも今回の仕事の場合、ものづくり補助金の申請書作成〜申請完了まで、
丸ごとお任せできる方という条件で受けています。

そして、ものづくり補助金には審査項目があるのですが、
現時点で、それらの項目に関してはすべて押さえた申請書を作成しています。
私からすれば、今のままでも十分採択を狙えるレベルにあると判断しています。

しかし相手から「今のままでは採択率は5分5分だ。まだまだ合格基準に満たない。もっとブラッシュアップしろ!」と要望されました。
しかも困ったことに、ブラッシュアップの内容に関してどうしてほしいかを明示せず、
とにかくブラッシュアップしてほしい、ということだけしか言ってきていません。

ここで疑問なのは、相手の言うその合格基準はどこか、ということです。
そもそも最初の合格基準は、審査項目を満たし採択が見込める申請書を作成するといったものでした。
しかし、それをクリアした申請書を完成させた後も、
「ああしてほしい」「こうしてほしい」と次々と要望され、ゴールが動いていきました。

相手からすれば、採択率は少しでも上げたいでしょうから、
そのためにやらせるだけやらせよう、ということなのでしょう。

一方、こちらからすれば、着手金も成功報酬も固定です。
採択されるのであれば、どれだけ働いても金額は同じである以上、費やす労力・時間は最小限にしたいわけです。
そして、採択レベルにあると判断した申請書は完成している状況です。
もちろん仕事ですから、その上で具体的にこうしてほしい、というような要望があれば対応も検討しますが、
とにかくブラッシュアップしろと言われても、対応しきれません。

前提として、ものづくり補助金の審査は、人が審査しており、
学校のテストのように〇×で判断されるものでもありません。
当たり前ですが、合格率100%というのは無理です。
どこかで線を引く必要があるのですが、今回の場合はその線が明示されず、
とにかくもっと走れと言われたわけです。
なので、こちらから線を引きました。

なぜ、こんなことになってしまったか。
失敗の原因は、契約時に求められる仕事の水準を、しっかりと確認しておかなかったことだと考えています。

今回の場合、クラウドワークスで知り合い、一度も顔を合わせたことのない相手です。
仕事の内容に関しては、文章で提示され、読んだ上で応募しましたが、
やっぱりお互いに解釈の違いは出てきます。また、応募条件には明記されていないこともあります。
後でトラブルにならないよう、重要な点はしっかりと確認する必要があると実感しました。

初めての取引先なので、お互いの実力がわからない状況でしたから、何もかも具体的に決めるのは難しかったでしょう。
それでも、申請書で求められる水準はどの程度か、レビューに対応するのは何回程度か、といったことを話しておけば、
仕事を進めていく上での目安にはなったと思います。

何も話しておかないと、今回のように青天井に要望が積み重なっていくなんてことになりかねません。
何度も顔を合わせ、しっかりとした信頼関係を築けている相手ならばともかく、
そうでない相手ならば、仕事のゴールや進め方について、契約時にできるだけ具体的に確認したほうがいいです。
その点でいうと、契約前の段階で加点項目の経営革新計画はやらないと明言しておいたのは、本当に良かったと思います。

仕事のゴールや進め方をしっかり確認して契約すること。
当たり前のことですが、売上が欲しくて、ついつい甘くなりがちです。
後でトラブルにならないよう、しっかりと注意して、仕事をしていこうと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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